四万十発、持久系スポーツを発信

四万十市で麺屋を営んでいます。 ラン、バイク、トライアスロン、トレイル、登山といろんなことをかじってます。自社での練習会も開催。 超個人的道具インプレも参考になれば幸いです。

日本山岳耐久レース(ハセツネCAP)に出場しました。

2018年10月7日〜8日にかけて東京の奥多摩地方で開催される、日本トレラン界のクラシックレース「ハセツネ」に出場しました。

 

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で、結果は「第2関門リタイアです」。。。

 

なぜうまくいかなかったのか、次回完走に向けての対策は?の備忘録として書いています。

 

大会当日は10月にしては30度オーバーと扱ったこともあり、いつもの年より10ポイントも完走率が低く、約3分の1がリタイアするというレースでした。

 

僕の準備としましては

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こんな感じでした。

 

これにアンパン系2個です。

水は2.7リットルです。

 

僕のリタイアした理由は「胃のトラブル」です。

右上に胃薬ありますが、2包持って行って2つとも飲みましたが吐いてしまいダメでした。

胃がおかしくなるのは想定内でしたが思った以上に早くから(スタート後3時間くらい)不調になり、第一関門手前で一度座り込みました。

12時間〜13時間で完走ペースだったと思います。

胃の不調になるまでは個人的にはそこまできついペースでなく、周りの方に比べると余裕がある方だと思っていました。

 

その後再スタートし第一関門の浅間峠を約4時間半で通過。

ここで小休憩と補給をと思いメダリストを。多分これがとどめだったと思います。

気持ち悪いと思いながらも飲まなければいけないという思い出全部飲みましたが、第一関門を出てすぐに吐き気をもよおし胃薬を。

 

ただ時すでに遅し。コース横で小休憩と思い寝ていると急に嘔吐。

この時には、「あまり走れないかもしれないけど、なんとか始発までにはゴールしたい」という思い出再スタート。

しかし、スタート後約6時間後に2度目の嘔吐。

ここで物が食べられない、そして水分を取っても胃を揺さぶられていると嘔吐してしまうことになり、脱水とハンガーノックのダブルパンチを食らって、リタイヤを決意。

ただ、リタイアするにもそこらへんでは無理なので、できるところまで自力でいかねばなりません。

他のランナーたちは暑いためかほぼ上着は着ていない状態でしたが、僕は心拍が上がらないので寒くて上着を羽織っての走行(歩行)です。

 

夜中山の中で周りに人が寝ていたり、僕と同じように吐いていたりする人が普通にある異常な状態です。

 

僕も立ち止まったり、寝たり、吐いたりしながら、なんとかハセツネ最高地点の三頭山山頂を目指します。合計5度寝て4度吐きました。ただ吐くものもなく、胃液ばかりでこんなに苦しい状態は成人をしてから初めてではないかと思います。

 

それでもリタイアするために進んでいるというなんとも皮肉な時間です。

 

どうも三頭山までにもリタイヤポイントがあったようですが、気づかず、とりあえず第2関門の月夜見駐車場までいかねばという思い出歩いていました。

 

得意のはずの下りも胃が揺れて吐くのでソロソロおります。

 

三頭山を越えて最初の短いロード区間で水が切れたという方と少し話をしました。

その方はハセツネ初参加の時に23時間45分ほどで完走したようです。

なので、月夜見手前で11時間台なら、歩いても完走できるから頑張れ!と言ってくれました。

本当に嬉しかったです。

 

しかし、僕には最低でも朝8時(19時間)以内では完走しないといけない理由が2つありました。(理由は後ほど)

なので、せっかく応援をいただいたんですけど、2関門の月夜見駐車場でリタイアを申告しました。12時間手前です。

6時間は完走するために走り、6時間はリタイアの為に動いていました。

 

自転車やマラソントライアスロンやトレランなど色々とやっていますが、人生初のリアイアです。

ハセツネはレギレーションが厳しいですが、リタイアをした時の対応はよかったです。

僕が運ばれた都民の森ではストーブのある救護テントが2つあり、水も食料も受け付けなくなった僕でも、1時間ほど動かないでいると少し回復したのか白湯や味噌汁を出していただいて生き返りました。

別ルートからリタイアした方に話を聞くと、水が切れたそうです。

今回は暑さのせいで、途中でも水切れでリタイア宣告していた方もいました。

今回はかなり多かったのでしょう。

僕は水はいいくらいだったですが(月夜見で300cc程度残し)、途中から飲めなくなったので、普通の状態ならギリギリだったかもしれません。

 

あと体の方は後半ほぼ胃が揺れないように歩いていたのでダメージも少なく、筋肉痛もあまりなかったですね。

 

ただ、10月8日はほとんど物が食べられず、ヨーグルトや野菜スムージーでしのいでいました。

 

 

で、今回の教訓は

・普段摂らない補給を取ってしまったこと。

・エイドがないということで、過剰に摂取しすぎたこと。

で、早くからの胃の不調になったのだと後になって思います。

普段の僕はあまり補給を必要とせず、山に行ってもジェルではなくパンとか食べていました。

 

ただハセツネということでスタート前もあれやこれや摂取してしまいました。そのおかげか道中ほんとジェルとかは受け付けませんでしたからね。Magonも半分吸って気持ち悪くてしまいました。帰ったらザックベトベト(^_-)

 

よかったことは、ポールです。

これがないと月夜見までもたどり着けなかったと思います。

あと、最近は攣り癖があったのが、ツーランのおかげもあり、そしてそこまで身体に負荷をかけることができなかったのもありで、攣りませんでした。

 

途中からずっと上着を着ていましたが、MHWの上田瑠偉選手監修のウェアで、ザックの上から羽織れます。重宝しました。

後半ほとんど着ていたので途中から普通に着てましたが。

 

シューズは今回カルドラドⅢにしました。

たぶん普通に履いているとさほどトラブルはなかったと思います。

今回は下りで行けないので過剰にブレーキをかけることになってしまい、親指の爪が死にました。これは僕の今回の走り方と、少し紐が緩かったと思います。

練習で履いた時にはノートラブルだったのでいいシューズです。

 

最後に、午前8時までに帰らないと行けない2つの理由は、

1、ホテルを予約したままにしており、10時までにはチェックアウトをしないといけない。(ハセツネ会場からホテルは約1時間)

2、午後2時から都内で仕事を入れた為、最低でも午後1時には都内に入りたい。

 

という理由です。

飲み食い出来ない状態であと30キロのトレイルを7時間で帰る自信がなかったのです。

これは完全に僕のミスです。ハセツネをナメていました。

次回出る時にはゴールする日の予定は入れないようにします。

そしてホテルもチェックアウトしてるようにします。もしくはもう1泊するか。

 

ま、今年最大の目標にしていたレースを不完全燃焼で終わったので、これから控えている大会には悔いのないようにしたいと思います。

 

普段しないことは本番で急にしちゃダメですね。

教訓です。

 

 

最後に、ハセツネは流石日本トレラン界のクラシックレース。

コース自体はキツイですが整備はすごく行き届いていて、誘導もしっかりされています。

うっかりしなければ迷うことはないと思います。夜間走が多いので赤点滅ランプもところどころあります。

又、応援の方も「ここにもいるの!?」って場面もありますし、スタッフの方も親切に対応いただきました。

本当にありがとうございます。

必ずリベンジしに来ます!