四万十発、持久系スポーツを発信

四万十市で麺屋を営んでいます。 ラン、バイク、トライアスロン、トレイル、登山といろんなことをかじってます。自社での練習会も開催。 超個人的道具インプレも参考になれば幸いです。

第24回 四万十川ウルトラマラソンについて

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四万十あたりに住んでいて、ランやってる人の多くはだいたい走ったことのあるこの大会。(やってない人も地元だからといって出ます)

僕も大人になってからはじめてのマラソン大会はこのウルトラ100kmでした。

昨年まで3回出場して、昨年は目標である10時間切りを達成することができました。

 

ちなみにコースはこんな感じです

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ひとまずの目標達成もあって、それ以降はトレイルランにはまり、今年秋の目標を10月上旬のトレランのクラシック大会「ハセツネCAP」に定めました。

ハセツネ(長谷川恒男)カップ 日本山岳耐久レース オフィシャルサイト

 

ハセツネもあり、又11月上旬にも宮崎のトライアスロン

www.miyazaki-tri.com

に出場したいと思っていたので、四万十ウルトラには当初出ないつもりでした。しかし地元の多くのラン仲間が参加するので、夏場一緒に練習をする僕のモチベーション維持のためと思い、今年は初めて60キロにエントリーしました。

ハセツネのダメージとその後のトライアスロンに故障なく参加するために「安全策」を取った形です。

 

四万十ウルトラ60kmは、朝5時半スタートの100kmとは違い10時スタートです。

夜も普通に寝て、朝も普通に起きて間に合います。何て楽なんだ(^^)

 

スタート会場は四万十町十和地区で、スタート前にアップをしていると、100kmの部の早いランナー達が対岸を走っているのが見えます。

 

大会当日は天候も良く、と言うか良すぎて開会式で立っていても汗が出てきます。

 

四万十ウルトラ60kmの特徴は、本格的なスピードランナーと100kmは自信がないけど60キロならいけるかも!?と言うかランナーが混在していて、コントラストが凄いです。

僕は5時間切りを目指すくらいなので、スピードランナーの次の次グループくらいか。

 

2週前のハセツネは胃のトラブルで無念のリタイヤだったので、今回は惨めなことにはなりたく無いと言う思いでスタートしました。僕はだいたい良い結果の時はネガティブスプリットなので、前半は5分前後で進むプランです。補給や途中の激坂を考えるとアベレージで4:45〜4:50では走らないと行けないでしょう。

で、21キロ過ぎのレストステーション、カヌー館まではちょうどキロ5ペースで余裕がありました。

100キロの人は一息つくカヌー館も、60キロのそれなりにタイムを目指すものとしては、いち補給地点という位置付けです。

 

ただ、そこからなぜかペースが上がりません。

100キロの時もカヌー館からがホント苦しいのだけども、60キロでもそうなのか!?

 

で、今年は岩間沈下橋の橋桁が無い関係で少しコース変更で、30キロ(100キロだと70キロ)を迎えます。

ここまでは、前半ほど余裕はない中でもキロ5は切れて走れてましたが、ここから微妙な登り坂がこたえてきます。

そう、ハムストリングを攣ってしまっているのです。

ものすごい重症ではないですが、スピードを出したり、上り坂で踏み込むとヤバイ感じです。

この症状はゴールまで治らず、結局スピードが出せないまま5時間ギリは40キロ地点を3時間半で通過したことにより早々に諦めてしまうことになるのでした。

 

ここからは、今まで追い抜いてきたランナーや、僕より40キロも余計に走っている100キロランナーに抜かれないように、攣りのマネジメントをしながらの走りになります。

僕が走っている位置は100キロだとサブ10出来るかどうかのランナー達です。

去年僕もこの辺りを走っていましたから、気持ちがわかります。

 

100キロの時はあまり感じませんでしたが、60キロの僕が坂を歩いたり止まって足を伸ばしたりしてる姿は客観的に見てカッコ悪いなと思いました。ま、そのかっこ悪い姿をしてたんですけど(^_-)

給水とかでサポートを受けたりするのも、100キロの人優先で、60キロの僕は出来る限り100キロの人の 邪魔にならないようにしようと思っていました。

やっぱ100キロ走っている姿はカッコいいです。

 

結局5時間切りの目標を失った後は次なるモチベーションも無く、出来るだけ早くゴールしてこのレースを終えたいと言うだけでした。

 

ただ、後半約20キロを攣り防止のため水分を多く取って塩も舐めてスピードを上げないように走ったのが幸いしたのか、残り7キロくらいから少し走れるようになってきました。

なので、最後くらいは頑張るかと、残り3キロ手前の緩い下り坂を使ってスパート!

キロ4:30くらいで走ります。

なんだよ、こんなに走れるじゃん!と自分でも思ってしまいました。抜かれた60キロランナーも5〜6人くらいは抜き返しました。

で、ゴール手前の激坂にかかるところでもう1人の60キロランナーがいたので、この人は抜きたい!と激坂を走ろうとしましたがやはりハムストリングがビキビキ来て、結局歩いてしまいました。情けない。。。

 

登りの頂上で可愛らしい女の子2人組が飴を渡してくれたので、それを口に入れ下りからゴールへ駆け抜けます。

ゴールでのアナウンスは「まだまだ余裕」何て言われてしまいました(^_-)

 

タイムは5時間42分少し。

フルマラソンのサブ4ペースよりも遅い。

ま、今年はそんなことを気にしている場合では無く、早く会社に帰ってシャワーを浴びて、ゴール地点でうどん販売をしているブースに合流しないといけないのです。

と、言うことで、その後がっつりうどん屋として働きました。

そんな働けるんなら、もっと走れよ!って言われると思いますが、100キロ走った後もうどん手伝ったりしてるので、それとこれは別な体力なのかも。

ただいつもは手伝う程度なのが、今年は毎年うどんやってるスタッフがウルトラ100キロ走ってるので、僕がやらないと回らなかったと言うのが大きな違いか。

 

自分にとってはたいしたタイムではないので取りに行くのを忘れてた完走証。18時半くらいに取りに行くとあんなタイムでも30位で、年代9位でした。

年代10番までに入るんなら5時間半は切りたかった。

 

それにしても、いつものことながら沿道の応援の方や、ボランティアの方、大会関係者の方には本当にお世話になります。

ゴール後のケアをする学生さんたちの動きの機敏さには感動します。

 

そして、今回多くの仲間が自分の目標を達成しました。本当に嬉しい!!

もちろんうまくいかなかった人もいますが、しっかり準備をして挑戦することは素晴らしいことです。エンデュランススポーツはやってる最中「なんで出たんやろう」とか「来年は出ないぞ」とか思うものですが、終わると次への力が湧いてきます。不思議ですよね。

 

さて、総括

2週前のハセツネの疲労はなかったと思いたい。

ハセツネで失敗した補給は、今回真逆な作戦で大会スポンサーに頂いたアミノバイタルの粉を2つ持参。あとは痛み止めと、胃薬と塩飴4つくらい。

約2.5キロごとに給水や補給がある四万十ウルトラはかなり恵まれています。

エイドにあったもので食べた補給は、小さなアンパン1.5個とバナナ3分の1。

後は水、アクエリアス、コーラなど。あと塩と梅干し。

合計500キロカロリーもとってないんじゃないだろうか?

本当にハンガーノックなら、最後キロ4分半にはあげられないだろうから、補給はこれで良かったと思います。

 

ただ、前半にもう少し給水や塩分をうまくとっていたら、攣りも少しは違ったかもしれません。

アミノバイタルの粉は30キロ地点で飲みました。(1つ余った)

ツーランはスタート前に飲んだけど、持って走るべきでした。

 

今回も多少胃がおかしい場面もありましたが、塩をそのまま舐めたので、後半は治りました。

今度ロングのトレランでも、塩そのものを持っていこうと思う。

 

ウェアはいつものエセ奥宮スタイル。気に入っている。

今回60キロはスタート前にほとんど仲間に会えなかったので写真がないのが残念です。

公式にアップされるのを待つとします。

シューズはこれ

www.on-running.com

このシューズのアッパーは最高!

いつもマラソンの時にはどこかしらマメができるのが、このシューズは一切無い。

ただ、ソールに石が詰まる。

今回も60キロのうちで何回詰まったか。5回くらいは覚えている。そのうち3回は足を擦って走って取って、2回は止まって直接取った。

カチカチ言うのですごく気になる。

もっと綺麗な道を走る時ようですね。

それと、何だかんだ60キロ走る僕には薄いのかもしれない。

やっぱ練習でもホカオネオネのシューズだと足底が痛くなることはないけれれど、onは20キロでも怪しい感じはあった。

僕には多少重くても優しいシューズがあっているようです。

でも、このアッパーは捨てがたいので、短い距離で使おうかな。

 

そして一番大事な体はと言うと、結局のところ、5時間続けて同じ筋肉を使う練習ができていなかったと言うことです。

今回ハセツネが目標だったので、四万十ウルトラ60キロはその練習の惰性で出てしまった。

ただ、ロードとトレイル、特にハセツネで大きく違うのは、走り続けるかそうで無いかという事。

ロードの場合多少給水で止まったり歩いたりするとしても基本走り続けると思います。

が、ハセツネのような山岳レースはそもそも走り続ける事が出来ないので、歩きも入れば、腰を下ろして休憩だってする。

登りと下りも走り方(歩き方)が全然違う。

ので、ロードで走り続ける練習が全く足りてなかったと思います。

今回60キロを5時間切りの目標だったので、キロ5分というのは普段はそんなに苦しく無いペースですが、どこかでリセットするために強制的に休みを入れないといけなかったろうなと思いました。

去年100キロの時には前半から約10キロおきに歩きを入れて、リセットしながら走ったので、後半ペースを上げる事が出来たのかもしれません。

 

ま、最後はメンタルなんで、どうしても5時間切りたい!という思いが薄かったのも事実ですけどね。

 

やっぱ四万十川ウルトラマラソンは、走れるのであれば100kmに限ります!

走ってる最中100キロランナーを羨ましくカッコいいな〜と思いながら見ていました。

 

来年もしかするとハセツネと四万十ウルトラの日程が被ってしまうかもしれません。

良くてもハセツネが1週間後。

 

今年2兎追ってダメだったので1兎に絞るか、それとも四万十ウルトラを目標に、ハセツネは完走のみの目標にするか。はたまたウルトラマラソンは四万十ではなく別の地区のに出て、秋はハセツネに集中するか。

色々悩みます。

 

まずは0次関門突破してから言えよって事で、これからフルマラソンシーズン。

去年失敗したサブ3を目標に頑張ります!